中国自動車企業の海外展開を秩序化
中国商務部、工業情報化部、国家市場監督管理総局は、「自動車業界の国外競争行為およびコンプライアンス対応ガイドライン」を公表した。全4章20条で構成され、中国自動車企業が海外で生産や販売を行う際に留意すべき事項を整理している。
価格競争だけでなく幅広い企業活動を対象
ガイドラインは営業・販売上の競争行為に加え、安全生産、品質管理、労働保障、データセキュリティーなどを取り上げている。中国の自動車・EV企業が世界各国へ進出する中、現地法令に適合した経営を促す狙いがある。
日本市場にも無関係ではない
中国製EVや関連製品の海外展開が進めば、日本市場でも中国企業との競争や協業が増える可能性がある。完成車だけでなく、電池、充電設備、ソフトウエア、自動運転、車載部品など関連産業への波及も考えられる。
日本企業が中国企業と取引する場合には、価格だけでなく、製品責任、保証、データ管理、サイバーセキュリティー、知的財産などの分担を契約で明確にする必要がある。
中国企業側も「海外コンプライアンス」を重視
中国企業の海外展開が拡大するにつれ、進出先での法律違反や過度な価格競争が企業自身のリスクとなる。中国政府がガイドラインを設けたことは、「出海」が単なる輸出拡大から、現地で継続的に事業を運営する段階へ移っていることを示している。日本側企業も中国企業を取引先、競合、投資家として多面的に捉える必要がある。