中国IT大手アリババグループ傘下の大麦娯楽は2026年8月16日、アートトイブランド「好運連得(LUCKY LOOP)」を中国6都市で展開すると発表した。同日、上海、深圳、広州で最初の実店舗を開業し、今後、北京、南京、長沙にも進出して、2026年内に8店舗体制を構築する計画だ。
同社は店舗を単なる玩具販売場所ではなく、IPの世界観を体験し、消費者との継続的な関係を形成するオフライン拠点と位置付けている。オリジナルIPの商品を展開し、IP開発、製造サプライチェーン、販促、海外事業を一体化する方針を示している。
中国では「潮玩」と呼ばれるアートトイ市場が急成長している。キャラクター単体の商品販売だけではなく、限定商品、イベント、店舗体験、SNS、ゲーム、映像などを組み合わせてIP価値を高めるビジネスが定着しつつある。
日本企業にとっては、アニメ、ゲーム、デザイン、玩具など日本が強みを持つIPを、中国の小売・製造ネットワークと組み合わせる機会がある。中国企業とのライセンス契約では、販売地域、商品カテゴリー、契約期間、最低保証、ロイヤルティー、偽造品対策などを細かく決める必要がある。
また中国企業がオリジナルIP開発能力を高めているため、日本IPだけが特別な競争力を持つ市場ではなくなっている。日本企業は既存ファンに依存せず、中国向けの商品デザイン、価格設定、店舗イベントまで含めたローカル展開を考える必要がある。