中国工業情報化部は公安部、生態環境部、国家市場監督管理総局と共同で、道路車両の生産一致性と品質向上を目的とした1年間の特別検査を開始した。乗用車、貨物車、バス、特殊用途車、二輪車、トレーラーなどのメーカーと製品に加え、検査機関・認証機関も対象となり、事前通知を行わない抜き打ち検査が実施される。
重点項目は、生産一致性、信頼性、耐久性、新技術の試験・検証などである。認証取得時の仕様と実際の量産車が一致しているか、主要部品の調達・品質管理が適正かなどが確認される。特にスマートコネクテッドカーや自動運転関連の安全管理が重要な検査対象として加わった。
日本の自動車部品、センサー、制御機器、ソフトウエア、検査装置メーカーにとっては、中国メーカーへの納入後の品質管理が一段と重要になる。部品そのものが基準を満たしていても、車両メーカーが仕様変更した場合や、認証時と異なる部品を使用した場合に問題となる可能性がある。このため中国顧客との間で仕様変更管理、トレーサビリティ、検査記録、ソフトウエア更新履歴を明確にしておくことが必要だ。
中国自動車市場では価格競争が激しい一方、安全・品質に対する規制はむしろ強化されている。日本企業が競争力を維持するには、単純な部品供給から、品質保証、試験、認証対応まで含めたサービス提供へ移行することが有効である。