遼寧省瀋陽市で2026年7月31日から8月2日まで、「瀋陽第20回アニメ・ゲーム博覧会(SSCA)」が開催された。主催者によると3日間の来場者は延べ約4万人となり、2019年の初開催時の約1,000人から大きく増加した。

会場ではアニメグッズ販売、コスプレーヤーのサイン会、ゲーム体験、ダンスコンテスト、撮影エリアなどが設けられた。通常チケットに加え、サイン会への優先参加などを含む上位チケットも販売され、単なる物販イベントから「体験」に対して消費者が支払うビジネスモデルが形成されている。

中国の日本コンテンツ市場を見ると、上海、北京、広州、深圳などが注目されやすい。しかし瀋陽をはじめとする東北地域にも大規模な若年消費市場があり、人気IPへの需要は存在する。一線都市と比較するとイベント出展コストや広告費を抑えながら市場テストできる可能性がある。

日本企業にとっては、キャラクターライセンス、ゲーム、フィギュア、衣料、雑貨、イベント出演など複数の収益化方法が考えられる。ただし地方都市への展開では、地域代理店の販売能力、在庫管理、偽造品対応を確認する必要がある。

また、中国で商品販売を行う前に商標登録を済ませることが重要だ。イベントで人気が出てから権利取得を始めると、第三者による先取り出願などの問題が生じる可能性がある。市場テストと知財保護を同時に進めることが実務上のポイントとなる。