第23回中国・ASEAN博覧会(CAEXPO)が2026年9月17日から21日まで、広西チワン族自治区南寧市で開催される。中国国務院新聞弁公室が9月1日に公表した。中国とASEANの経済関係を専門に扱う大型展示会であり、中国企業の東南アジア進出とASEAN企業の中国市場開拓の双方をつなぐプラットフォームとして位置付けられている。
中国側発表によると、中国とASEANの2025年の貿易額は1.05兆ドルに達した。中国はASEANにとって17年連続で最大の貿易相手、ASEANも中国にとって6年連続で最大の貿易相手となっており、両地域のサプライチェーン統合が進んでいる。
日本企業にとって、この動きは中国・ASEAN間だけの話ではない。日本企業の多くは中国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアなどに複数の生産・販売拠点を持つため、中国とASEANの物流・部品調達・生産分業が変化すれば、日本企業のサプライチェーンにも影響する。
例えば中国工場で部品を生産し、ASEANで最終組立を行うモデルや、ASEANで生産した原材料・部品を中国へ供給するモデルなど、複数国をまたぐ取引が増えている。こうした取引では原産地規則、関税、物流、輸出入手続、決済条件を一体で検討する必要がある。
また中国企業がASEAN市場へ積極的に進出することで、日本企業との競争だけでなく協業機会も生まれる。中国企業の設備・部品と日本企業の技術・品質管理を組み合わせるなど、第三国市場での日中企業協力も選択肢となる。
博覧会は9月17日開幕予定であり、中国南部やASEANで新規取引先を探す企業にはタイミングの良い商談機会となる。参加する場合は単に展示を見るだけでなく、対象国、商品、取引条件を事前に絞り、商談先を予約してから訪問することが望ましい。