JETROは2026年8月から2027年2月中旬まで、中国市場で日本酒や日本加工食品の認知拡大と販売促進を目的に、共同購入アプリ「快団団」を活用するプロモーション事業を実施している。中国で酒類・食品イベントを展開するSake@と連携し、JETRO中国のRED、小紅書やWeChat動画アカウントなどのSNSでも商品をPRする。

中国では従来の大型ECモールだけでなく、SNS、ライブ配信、コミュニティー型共同購入など複数の販売経路が存在する。消費者は商品説明や口コミを見ながらそのまま購入するケースが多く、日本企業にとっても卸売業者だけに依存しない市場テストが可能になっている。

共同購入型の販売では、短期間に注文を集められる一方、価格設定が非常に重要だ。通常の小売価格との差が大きすぎるとブランド価値を損ねたり、既存代理店との価格競合を起こしたりする可能性がある。中国の販売代理店と契約している企業は、オンライン販売権や販促価格のルールを事前に確認する必要がある。

食品では輸入許可、表示、賞味期限、保管温度など通常の輸出実務も変わらない。ECだから規制が簡略化されるとは限らず、販売方式に応じた制度確認が必要だ。今回の事業は、日本企業が中国市場でSNSとECを組み合わせ、少量から市場反応を確認できるモデルとして参考になる。高額な店舗投資を行う前に、デジタル経由で顧客層や売れ筋を把握する方法として活用価値がある。