JETROは2026年7月13日、上海市の花園飯店で「日韓コンテンツ・ビジネスフォーラム」を開催した。中国に進出する日系コンテンツ企業の新たな販路開拓を目的としたもので、JETROによれば37人が参加し、フォーラムに先立って日韓企業4組8社の個別マッチングも実施された。

中国のコンテンツ市場では、アニメ、キャラクター、ゲーム、アートトイ、ライセンス商品などへの需要が大きい一方、現地企業との契約、版権管理、販売チャネル、プロモーションなどが複雑で、日本企業が単独で市場を開拓するのは容易ではない。韓国企業も同様に中国市場への展開経験を持つため、日韓企業がそれぞれの経験を共有し、中国企業との取引機会を探ることには実務的な意味がある。

コンテンツビジネスでは、製造業以上に知的財産権の管理が重要になる。ライセンスの対象地域、商品カテゴリー、契約期間、ロイヤルティー、二次利用、模倣品対策などを明確にしなければ、人気が出た後にトラブルになる可能性がある。中国市場へ進出する日本企業は、商品を売るだけではなく、権利をどの範囲で許諾するかという視点を持つ必要がある。

また、上海のような市場では、展示会やフォーラムで得た接点をオンライン販売、ポップアップ店舗、商業施設、ライセンス契約へどのようにつなげるかが重要となる。今回のフォーラムは、政府系支援機関が企業間の具体的なマッチングに関与する事例でもある。中国市場を検討する日本企業にとって、JETROなどの支援機関を利用して相手候補を探し、初期段階の信用確認を行うことは有効な方法の一つだ。