四川省宜賓市で電池産業の大型会議
四川省政府は宜賓市で「2026世界動力電池大会」を開催した。中国の動力電池産業に関係する政府機関、研究者、企業関係者が参加し、産業の今後の方向性を議論した。中国は電池セルだけでなく、正極材、負極材、電解液、セパレーター、製造設備、リサイクルまで含む大規模な産業エコシステムを構築している。
焦点は量から質へ
中国の動力電池産業は世界最大規模へ成長した一方、生産能力拡大に伴う価格競争や過剰投資への懸念もある。そのため政策と企業戦略の焦点は、安全性、エネルギー密度、急速充電性能、低温性能、寿命など製品そのものの競争力へ移っている。基礎技術や先端材料の研究強化も重要なテーマとなった。
日本企業は材料・装置で接点
日本企業は高機能材料、精密製造設備、検査装置、熱管理、品質評価などで技術蓄積を持つ。中国メーカーが価格競争から品質競争へ移行すれば、高精度な測定、工程安定化、安全試験などの需要が広がる可能性がある。ただし中国国内メーカーの技術力も向上しており、日本企業は価格ではなく明確な技術差を示す必要がある。
EV以外の用途にも注目
電池市場は自動車だけでなく、再生可能エネルギー用蓄電、工場、データセンター、船舶、建設機械などへ広がっている。日本企業は中国のEV販売台数だけを見るのではなく、電池を中心としたエネルギーシステム全体を市場として捉えることが重要になる。