四川省政府は2026年9月3日、宜賓市で「2026世界動力電池大会」を開催した。中国のEV・新エネルギー車産業を支える動力電池について、技術、製造、資源、サプライチェーン、低炭素化などを議論する大型産業イベントである。大会では工業情報化部装備工業発展センターが「動力電池産業発展指数(2026)」を発表した。
同指数によると、2025年の中国の動力電池総搭載量は前年比40.4%増の769.7GWhとなり、世界全体の64.8%を占めた。産業規模、イノベーション能力、サプライチェーン整備度、持続可能性などを総合した国別評価では、中国、韓国、米国、日本が上位4カ国となった。中国国内では四川省が初めて首位となり、江蘇省、福建省、安徽省、湖北省が続いた。
中国の電池産業は量的拡大だけでなく、今後は安全性、寿命、急速充電、リサイクル、原材料確保、製造工程の低炭素化などが競争軸となる。中国政府関係者も大会で、市場競争秩序の規範化や基礎・先端技術の強化が必要との認識を示した。
日本企業にとっては、電池セルそのものだけでなく、製造装置、検査装置、材料、熱管理、精密部品、工場自動化、リサイクル設備など広い領域に取引機会がある。一方、中国メーカーの生産規模と価格競争力は非常に大きい。中国市場へ設備・材料を販売する場合、単純な高品質訴求ではなく、歩留まり改善、安全性向上、エネルギー使用量削減など、顧客の経済効果を明確に示すことが重要になる。