四川省宜賓市で電池産業の大型会議
四川省政府は9月3日、宜賓市で「2026世界動力電池大会」を開催した。中国の新エネルギー車産業を支える動力電池について、政策当局、研究機関、企業関係者が今後の技術開発や産業発展について議論した。中国は電池セルだけでなく、正極材、負極材、電解液、セパレーター、製造設備、リサイクルまで含む大規模な産業チェーンを形成している。
焦点は生産量から安全性・性能へ
中国の動力電池産業では、生産能力と市場規模が拡大する一方、価格競争の激化や設備過剰への懸念もある。今後は、電池の安全性、エネルギー密度、充電速度、低温性能、寿命、リサイクル性能など、技術力そのものが競争の中心になる。大会でも基礎技術や先端技術の強化が課題として示された。
日本企業には材料・装置・品質管理で接点
日本企業は高機能材料、製造設備、検査機器、熱管理、精密加工などに強みを持つ。中国メーカーが電池性能や品質の向上を進める中、高精度の測定、製造工程の安定化、不良率低減、安全試験などでは協業の余地がある。一方、中国メーカーの内製化も進んでいるため、日本企業は価格ではなく技術差別化を明確にする必要がある。
EV以外の用途にも拡大
蓄電池需要は自動車だけではない。再生可能エネルギー用蓄電、工場・データセンター、船舶、建設機械など用途が広がっている。日本企業が中国市場を見る際には、EV販売台数だけでなく、電池を中心とするエネルギーシステム全体を捉えることが重要となる。