広西チワン族自治区南寧市で2026年7月25~26日に開催された漫画・アニメイベント「南寧良牙漫展・夏典」は、主催者発表で2日間に7万3,000人が来場し、過去最多を記録した。会場面積は約3万5,000平方メートルで、360を超えるブースが出展した。

特徴的なのは、来場者の35%以上が広西区外から訪れている点である。ゲーム、キャラクターグッズ、玩具、カード、飲食、撮影関連など幅広い事業者が参加し、ゲーム展示エリアも併設された。中国のコンテンツ消費が上海、北京、広州、深圳だけでなく、内陸・華南西部の都市にも広がっていることを示している。

日本企業にとって、中国の地方都市イベントは市場テストの場として価値が高い。大型一線都市では広告費、店舗費用、出展費が高く競争も激しいが、地方中核都市では日本IPへの関心が高い一方、正式な商品供給が十分でないケースもある。キャラクター商品、ゲーム、ファッション、飲食などを組み合わせた展開が考えられる。

ただし中国でIPビジネスを行う場合、海賊版対策、商標登録、ライセンス管理が不可欠だ。また地方都市では販売代理店の能力差も大きい。イベントへの出展を単発のPRで終わらせず、来場者データ、商品別売上、SNS反応を分析し、EC販売や地域代理店の選定につなげることが重要となる。